「どうしても人はお金に目がくらむ」
そして「騙されつづけた歴史が教訓になっていない」
さまざまな金融詐欺事件や歴史を動かすほどの詐術について紹介し、
こんどこそ「教訓」となるように、かなしき「人間の性」をあきらかにしていく。
失敗、不正、ペテン師、怪しげな販売慣行、信用詐欺から学ぶことのほうがはるかに多い。
なぜなら、何を避けるべきかを教えてくれるからだ。
楽に金持ちになるための公式はない。
高機能CEOのトップリストを見て朝の日課を実践すれば自動的に起業家として成功できるわけではない。
しかし、誤った決断、騙されやすい人、強引なセールスマン、
理性を失った人間の行動、誤った思考を研究すれば、
それを自分のこととして見やすくなる。
多くの場合、愚かな行動を避けるほうが、
優れた才能を手本にしようとするより役に立つ。
(全編を通じておわかりになるかと思うが)優秀な人たちでさえ、
誤った判断をする可能性がある。お金は地球上で最も求心力のある媒体のひとつだ。
あらゆるレベルの財産を持つ人々―金持ち、貧乏人、
そのあいだにいるすべての人―が自分のお金のことで愚かな決断をしてしまう。
その理由は単純だ。お金に関する決断は、
自分の財務状況とは何の関係もなく、すべては人間の本性と関係があるからだ。
本書の目的は、あなたが他者の過ちから学んでより良い決断を下す手助けをし、
人につけ込まれないようにすることにある。
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